日本が貧しくなったのは「基礎研究」と「贈与経済」が痩せ細ったから

──日本が見落としてきた経済の土台とは? 「市場経済を応用研究とするなら、贈与経済は基礎研究である」 この比喩は、現代日本の停滞を読み解くうえで非常に重要な示唆を与えてくれます。 応用研究がどれほど優秀でも、基礎研究が痩…

反攻戦略としての贈与経済圏強化――その第一歩もBIから始まる

前回までは、市場経済の侵食に対して贈与経済を守る「防衛戦略」の重要性を論じてきました。今回は、そこからさらに一歩踏み込んで反攻戦略について検討してみたいと思います。 反攻とは、守勢から攻勢へ転じることです。現在、市場経済…

グレートマザーと資本主義ーー貨幣権力を生む心理的メカニズム

貨幣権力そのものを正面から弱める方法 ここまで、貨幣権力を弱める手段として、相対的に低下させる方法に加え、絶対的に低下させる方法について考察してきました。ただし前段で考察したのは絶対的に低下させる方法といっても、まだいく…

「免罪符」としてのマネー 「念仏札」としてのベーシックインカム

この記事は、前に書いた「ベーシックインカムと念仏札──交換を超える社会へのヒント』をもとに改めて書き起こしたものです。 ベーシックインカム(BI)は、一般に「すべての人に無条件で一定額のお金を給付する制度」と捉えられてい…

貨幣改革の系譜──四人の先駆者が見据えた「お金の未来」

ここまで、貨幣権力がどのように社会を歪めてきたか、また、その力をどのように制御すればよいのかについて考察してきました。ところで、歴史を振り返ると、そこには同じような問題意識を持ち、貨幣改革に取り組んできた先人たちがいます…

貨幣権力の民主化──「お金がすべて」の社会を変えるために

前回の記事では、市場経済の膨張力の根底に「貨幣権力」があることを指摘しました。そして、今私たちが議論しているのは、「どうすれば市場経済の膨張力を抑えられるか?」という問題です。 そうであるなら、「だったら貨幣権力を弱体化…