竹林の一愚→ ●債務者には自殺するまで追い込んでおきながら、いざ自殺をされたら帳簿を付け替えるだけで一件落着ーー。これが命は何よりも尊いといわれるこの世界の現実だ。人の命など帳簿上のインクと同じ重さしかないのである。 ●…
世界の宗教的教えはすべて負債という観念を基盤としている。あなたは神に対して負債を負っている。その負債をこの世で返済しなければならない、というわけだ。それがカルマや原罪といった言葉の真の意味である。 ただし例外がひとつだけ…
「食事をおごる」という行為からもわかるように、人は「贈与すること」で相手の優位に立とうとすることがある。もちろん相手はその贈与に見合うだけの返礼をしない限り、贈与者に対して劣位に立つことになる。これはポトラッチの名でも知…
民間企業は通常、銀行から資金を借りて財やサービスを生産する。しかし役所は税金というあらかじめ国民から集めたお金をもとに公共サービスを生産する。 役所だけなぜそのような形をとるのだろうか? 需要者からあらかじめ代金を受け取…
社会を運営する上で民主主義はたしかに優れた制度である。 しかしそれはあくまでも平時においてという但し書きがつく。 それは十分な議論を尽くせるだけの時間的余裕のある平和な環境を前提としたものであり、そうした環境が担保されな…
アングル:伊野党が二重通貨案、ユーロ離脱への第1歩か(ロイター) イタリアでユーロ離脱を念頭に置いた二重通貨制度が議論されている。 記事にもあるが、二重通貨制度は過去、世界各地で前例があり、必ずしも混乱をもたらすものでは…
AIは人間の仕事を奪うのか? 歴史が示す意外な事実 今日はこの記事↑をネタにしたい。 この手の議論によくあるのだが、社会全体としての視点ばかりが強調され、個人としての視点が無視されているのが気になる。 社会全体としてみ…
「金を払う」とは仕事に責任を負わせること、「金を貰う」とは仕事に責任を負うことだ。金の介在しない仕事は絶対に無責任なものになる。 こう偉そうにのたまう人は、人間の行動をたかだか数百年程度しかない市場交換の歴史からのみ即断…