「金を払う」とは仕事に責任を負わせること‥? 奴隷思想ここに極まれり
「金を払う」とは仕事に責任を負わせること、
「金を貰う」とは仕事に責任を負うことだ。
金の介在しない仕事は絶対に無責任なものになる。
こう偉そうにのたまう人は、人間の行動をたかだか数百年程度しかない市場交換の歴史からのみ即断しており、人間の本質についての無知をさらしている。
人間を行動に駆り立てる原理には、交換よりも贈与の方が長い歴史があるのをこの人はどうやらご存知ないらしい。
そして芸術作品がそうであるように人間が行う最高の仕事が、ほぼ例外なく金銭とは無縁な場所で生まれるものだということを知らないのだろう。
要するに、こうした見方は金銭奴隷システムにどっぷり浸かり、目を曇らされた人の管見でしかないということだ。
「奴隷だって? お前は何を言っているんだ? 我々は毎日汗水たらして真面目に働いている。我々は与えられた仕事に誇りを持っている。我々はもう何世代もこういう生活を送ってきたんだ。ご先祖様と同様、それを大過なく勤め上げるのが我々黒人の誇りというものじゃあないか? 白人? 彼らは彼らの仕事をしている。俺たちには関係ないことだ」