人間はもう「いない」のかもしれない──AI議論が照らし出す「今がすでにディストピア」という不気味な仮説

「AIが意識を持たないまま人間がいなくなったら、AIが行うのは宇宙規模で見れば単なる物質の再配置にすぎない」。 これは、AIと意識をめぐる議論でよく語られる興味深い視点です。しかし、この視点を「今の経済の仕組み」に向けて…

「AIに絵を真似されると、なぜ心が痛むのか」──その怒りと、BIを拒む心理の意外な共通点

AIが自分の絵柄を模倣することに、猛烈な怒りを感じる。 あるいは、ベーシックインカム(BI)でお金が配られることに、「なんだか納得できない」と拒絶反応をしてしまう。 この二つは、テクノロジー論と経済論として別々に語られが…

BIは反政府運動を封じる道具になるのか?──「国民奴隷化」論のもうひとつの誤解

ベーシックインカム(BI)を「国民奴隷化制度だ」と批判する議論の中には、次のような懸念を語る人が少なくありません。 「政府にとって都合の悪い人物は、BIの支給を止められてしまうのではないか」 つまり、反政府的な発言や活動…

AI時代に「死ぬ気で努力しろ」論が危うい理由──イーロン・マスク的未来予測の盲点を考える

最近、X(旧Twitter)でこんな言説をよく見かけます。 「AIの進化によって生産力が爆発し、お金の概念すらなくなる」「しかし人類はますます格差が広がり、二極化する」「だから今のうちにAIの恩恵を受ける側に回るよう、死…

AIが突きつける真の衝撃──「近代的自我」という幻想の終焉

AIが社会にもたらすインパクトとして、一般に取り沙汰されるのは多くの場合、「仕事の自動化」や「雇用の喪失」です。しかし、私はそれとは別の領域で、しかもより深い次元で、より根源的な変化が進んでいると考えています。それは、人…