共同体からの脱出先としての貨幣経済

しがらみの多い田舎を嫌い都会に出てきた人がそうであるように貨幣経済は伝統的な共同体から排除された人たちに格好の脱出先を提供した。

ユダヤ人もそうだ。故郷をもたないユダヤ人にとって金だけが物を言う貨幣経済は共同体から常に排除されてきた彼らが生きていく上でどうしても必要なものであった。

貨幣経済が悪なのではない。贈与経済が善なのでもない。

貨幣経済が適正規模を超えて肥大化してしまったことが問題なのだ。

必要なのは、贈与経済を基盤とする社会の上に貨幣経済を適切な割合で埋め戻すことである。