デヴィッド・グレーバーの『負債論 貨幣と暴力の5000年』の中に興味深い記述があった。 ーーイロコイ諸部族連邦の主要な経済制度がロングハウスであって、そこに物財のほとんどが貯蔵されては女性たちの評議会がそれらを分配してい…
よくお金は苦労の対価であるといわれる。 しかし、もしそうなのであれば、人一倍苦労をしている困窮者は人一倍お金がもらえて当然だろう。 貧困なのは怠け者だからであると結論づけるのは短絡というものだ。貧困というのはたんに怠け癖…
「食事をおごる」という行為からもわかるように、人は「贈与すること」で相手の優位に立とうとすることがある。もちろん相手はその贈与に見合うだけの返礼をしない限り、贈与者に対して劣位に立つことになる。これはポトラッチの名でも知…
ベーシックインカムの財源がないという。だが、そういう一方で、国民は今現在、どうにかこうにか生きているではないか? それは国民全員に分配するだけのお金がこの社会にはすでにあるということだ。 したがって問題はその「すでにそこ…
ベーシックインカムは天使か悪魔か? アメリカで史上最大の実験 「私が分からないのは」とアルトマン氏が語る。 「UBIによって、人はより幸福になれるのか、生きる意味や充足感を得るために、仕事は不可欠なのかということだ」。 …
現代社会における多くの問題の根源に横たわるのは貨幣の専制支配である。 本来誰もが平等であるはずの市場において貨幣が他の商品に対して優越的立場にあることこそが問題なのだ。 貨幣は市場における絶対君主であり、他の商品はそれに…
民間企業は通常、銀行から資金を借りて財やサービスを生産する。しかし役所は税金というあらかじめ国民から集めたお金をもとに公共サービスを生産する。 役所だけなぜそのような形をとるのだろうか? 需要者からあらかじめ代金を受け取…
イーロン・マスク氏が、将来ベーシックインカムは確実に必要となると発言したという英文記事を見つけました。できるだけ多くの人に知ってもらいたいと思いましたので、翻訳してご紹介します。ちなみに一部翻訳が怪しい部分もありますので…
不道徳というのであれば、その時間を労働にあてないでヒンズー教の神様への祈りにあてるのは社会的に無駄であり、不道徳なのではないだろうか? 今そこにある金融資本主義的労働制度は不道徳ではないというのだろうか? そもそも不道徳…