社会の周辺に生きる人ーー弱者ーーは社会の歪みによる影響を誰よりも真っ先に受ける存在だ。 身をもって社会に警鐘を鳴らすという意味で彼らは坑道のカナリアのようなものだ。 その一点だけとっても彼らは十分すぎるほどの価値を社会に…
メディア学者のマーシャル・マクルーハンは、世の中にある道具や技術をすべてメディアとみなした上で、それを分析するための手法として「テトラッド」というフレームワークを提唱しました。 それによると、メディア(=テクノロジー)に…
ベーシックインカムというのは自他を地続きのものと見なす共同体主義あるいはナショナリズムが導く必然であり、それは自他を完全に分離したものとして峻別する新自由主義とは根本において相容れないものである。
持続可能性というと地球環境ばかりを思い浮かべるかもしれないがそうではない。 重要なのは人間としての持続可能性だ。少なくとも道徳的人間としての持続可能性が危機に晒されているのだ。 元々この世は餓鬼が住む地獄以外の何者でもな…
投資家と名乗れば「働かざる者食うべからず」の適用外になるのか? だったら国民一人ひとりに国家運営への参画権としての国民配当権(BI)を与えると同時に投資家と呼ぶようにすればどこからも文句は出ないだろう。
生活費が無償で手に入るようになったら人は働かなくなるって!? だったら空気も太陽光線も有償にすべきだろう。 なぜって? それらが無償で手に入ることは働く意欲を削ぐことになるんじゃないのか? 働く意欲を高めるには死と…
昭和時代、サラリーマンというゲームはそれなりに面白かった。 働けば確実に豊かになれたし、要求される能力も高くなかった。 だが平成以降、働いても豊かになれるという保証がなくなり、要求する能力も高くなった。 ズルするやつも出…
保険業界がまさにそうだが、資本主義経済は不安でもって駆動されている。 みんなが不安に苛まれることなく足るを知るようになったら経済はとたんに低迷するはずだ。 そのことはマーケティングが人々の不満を掻き立て、それを強く意識さ…
ベーシックインカムに反対というのは、要するに時間に余裕ができると変な奴が変なものを発明したり体制が押し付けてきた嘘を暴いたりして世の中が良くなるから困るということなんだろう。