アカデミズムの独裁
アカデミズムが知の独占者としてふるまい、我が物顔で国民を一方的に管理している。
今の社会では、個人の健康管理も、暮らしに直結する経済も、また歴史観に基づく自己アイデンティティも、それがどうあるべきかはみな権威ある学者が決めるものであり、一般の国民はそれにただ従わされるだけ、という状況にある。
「お前ら庶民に決定権はない。俺たちの研究成果が唯一の真理だ。俺たちに従え。不服ならお前も学者になって学会で反論しろ」というわけだ。
そこでは一般の国民が素朴な疑問を抱くことすら許されない。
自分のことは自分で管理する、という当たり前のことさえ許されないこの現状は西欧中世の教会による暗黒支配と同じである。