「働かざるもの食うべからず」は共同体を破壊する声

これまで商取引は、共同体の外部とのみ行われるのが普通だった。共同体内部では行われない。それは家族内で商取引が行われないのと同じだ。

仮に家族内でそれが行われるようになったら家族は崩壊する。同様に共同体内部で商取引が行われるようになったら共同体は崩壊する。

働かざるもの食うべからずというのは、労働市場で自らを売らない者は分配に預かってはならない、という意味だ。すなわち、それは共同体を破壊する呪いの言葉でもあるのだ。