日本文明が「次の地球OS」になるかもしれない話

― 西欧の限界と、自律分散という未来のカギ

「日本文明が、次の地球文明のモデルになるかもしれない」。
そんな話を聞くと、「何を馬鹿なことを!ネトウヨかよ?」と思うかもしれません。けれど、世界の歴史と現状を客観的に見ていくと、これがあながち荒唐無稽な話ではないのです。

■ いまの世界は“西欧のOS”で動いている

私たちが生きるこの世界は、ざっくり言えば「近代西欧文明」をベースに動いています。パソコンでいえば、西欧文明というOS(基本ソフト)が地球にインストールされている状態です。

けれど、とくにここ最近、「どうも世界全体がうまく回っていない…」と感じることが多くなっているような気がしませんか?

その理由の一つは、この“地球OS”そのものが機能不全に陥っているからです。

実際

  • 富の偏りによる巨大な格差
  • 終わりの見えない争い
  • 環境破壊
  • 政治的な分断

こうした現代社会を象徴する問題は、年々深刻さを増しています。

これに対して、今までは小さなアップデート(制度改革や政策変更)で乗り切ってきました。ところが、それでは到底おいつかない。もはやOS自体を入れ替える時期が来ているのでは?ーー。そんな空気が世界に広がりつつあります。

では、西欧文明というOSに替わる次のOSとは一体、どんなものなのでしょうか?

そのヒントを探るために、まずは西欧文明の特徴を見てみましょう。

■ 西欧文明のベースには「中央集権」の仕組みがある

西欧文明の中心には、ユダヤ教やキリスト教といった一神教があります。
仕組みとしてはとてもシンプルで、神という巨大サーバーがいて、人々がそこに接続するイメージです。

これは、いわゆる「クライアント・サーバ」型ネットワークをイメージするとわかりやすいでしょう。つまり、中央がすべてを管理する「中央集権型システム」です。

この仕組みは効率が良く、組織運営にも向いています。だからこそ、近代以降の西欧文明は世界を席巻し、今の地球OSになりえたともいえるでしょう。

けれどその一方で、欠点も少なくありません。

  • 階層社会が生まれやすい
  • 独裁が起きやすい
  • 外部にしわ寄せを押しつける構造
  • 自然との調和より効率重視

現代の社会問題は、こうした「中央集権型システムがもつ副作用」がもたらしたものと考えることもできます。

でも、そうなると「じゃあ、中央集権じゃない別の仕組みってあるの?」

という疑問が湧いてきますよね。

あるんです。しかも、私たちの世界はすでにそちらに向かい始めています。

■ 次のキーワードは「自律分散」

― Web3と同じ構造が文明レベルで求められている

中央集権の対極にあるのが、自律分散型システム(P2Pシステム)です。

これは、パソコン同士が直接つながり合うようなイメージで、中心となるサーバーは存在しません。

暗号通貨ビットコインの基盤技術であるブロックチェーンも、このP2Pシステムをベースに生まれました。Web3と呼ばれる新しいインターネットの構想も同じです。

自律分散型のメリットはたくさんあります。

  • 階層がない(フラット)
  • 民主的
  • 危機に強い
  • 全体の調和を取りやすい

もちろん、デメリットもあります。

  • 意思決定に時間がかかる
  • ちょっと冗長になりがち

でも、今の世界が抱える問題を考えると、デメリット以上にメリットが上回るのがわかるかと思います。

そして、この「自律分散」という仕組みを昔から文明の中心に据えてきたのがじつは――日本なのです。

■ 日本文明はもともと「自律分散型」だった

日本の特徴は、多神教にあります。
「八百万の神々」という言葉が象徴するように、日本には唯一絶対の神は存在しません。

天御中主神や天照大神といった偉い神様もいるにはいますが、他の神々を否定して「俺が唯一だ」とはけっして言いません。

人と人のつながりも同じです。
日本社会では、基本的に一人ひとりが水平につながっています。もちろん、多少の位階はありますが、それでも全体を一元管理する“超越的なサーバー”のような絶対的存在はいないのが日本社会の本来のありかたです。

これはまさにP2Pネットワークです。

  • 多中心
  • 共存を前提
  • 緩やかな階層
  • 調和を重視

この構造は、現代の“自律分散型技術”と驚くほど似ています。
しかも日本文明は、現在まで連綿と続いているばかりか、西欧型OSともそれほど大きな摩擦を起こすことなく、うまく調和し、共存することに成功しています。これは非常に珍しいことです。

■ だから、日本文明は次の地球OSになり得る

ここまでの話をまとめると、こんな未来像が見えてきます。

  • 西欧型の中央集権OSは限界に近づいている
  • 世界は自律分散型へとゆるやかに移行し始めている
  • 日本文明は古来から自律分散型の世界観を持っていた
  • しかも現代の技術トレンドとも相性が良い

つまり、

次の地球OSのモデルとして、日本文明はとても理にかなっている。

そう考えられるわけです。

これは、最近よく見かける「日本すごい」という話ではありません。
文明の“構造”として、日本の持つ自律分散的な性質が、これからの世界のニーズに合っているというだけのことです。

そして、このことは、日本がこれからの時代において、きわめて重要な役割を果たしうるということを示唆しているのではないでしょうか。

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