搾取が可能になるのは搾取されざるをえない状況があるからだ。 生存を人質にされているから搾取に応じざるをえないのだ。 搾取をなくすもっとも効果的な手段はベーシックインカムによる万人の生存権の保証である。
ベーシックインカムの財源は税という形ではなく、知的遺産などの社会の共有地(コモンズ)の使用料を充てればよい。 その利用者である企業はそれを生産にかかる費用として負担すべきである(現状、そこは無法状態のまま荒らされ放題にな…
BIが導入されると働く意欲がどうのこうのいうが、そもそも賃金を同一にした場合、それでも働く人の意欲が高いといえる職業が一体どれほどあるのか? その場合でも、介護職よりファンドマネージャーの方が働きがいがあるといえるのか?
貧困対策の面でいえばベーシックインカムは漢方薬のようなものだ。 貧困を直接治療対象とするのではなく社会全体のバランスを正すことによって貧困を消滅させようというアプローチだ。
ベーシックインカムは食い逃げだというが、それをいうなら労働者もまた食い逃げ犯である。 無償労働に支えられた社会インフラをただで利用しているのだから。 無償労働には家事はもちろん自宅警備も含まれる。
人の命と才能は家庭や地域などの贈与経済圏で育まれる。 つまり贈与経済圏こそが社会の生命力と活力の源なのだ。 しかし市場経済はその贈与経済圏を圧迫し、侵食する。 そして贈与経済圏が干上がってしまえば社会の機能も干上がってし…
ベーシックインカムは社会の駆動原理を(金を介した)市場交換から贈与交換へと書き換える。 要するに奪い合い競争から与え合い競争への転換である。 そこでの社会的評価はみなが価値あるとみなすものをどれだけ社会に還元できるかによ…
ダグラスのA+B理論(購買力不足理論)のアイディアメモです。 説明からはBの内訳がいまいちわかりにくいんだけど、少なくとも利子+利益の部分はたしかに不足するよなあ。 もっとも利益は完全均衡状態ではゼロだろうけど。でも貨幣…
需要は儀礼消費によっても生まれる。たとえば冠婚葬祭などに関連した消費だ。これは、それを支える労働も含めて近代合理主義の観点からするときわめて「非生産的かつ無駄」なものである。 しかし実のところ、この社会の経済はそうした一…