宗教はもともと変えられない運命や宿命に対して諦めることを教えるのが本義であった。目の前の現実をいかに受け入れ、それを肥やしによりよく生きるための教えであり、技術であった。 しかし人の欲望や願いというものは押さえ難いもので…
ベルナルド・リエター著『マネー(なぜ人はおカネに魅入られるのか)』の中に面白い仮説があった。 心理学者ユングによると社会(文明)は5つの元型から組み立てられている。元型というのは、人間の心理に元から組み込まれている情動の…
一時期大流行した渋谷のガングロギャル。あれはどうみてもヒンズー教の女神カーリーだ。同時にキリスト教の黒聖母をも彷彿とさせる。 ここにもグレートマザーの影があるように思える。 そういえば、ガングロギャルが登場したのは199…
男女平等、女性の復権。大賛成だ。 しかしいまのフェミニズムはおかしな方を向いている。 女性解放というのは女性的なものに対する抑圧からの解放であり、女性性への賛歌であるはずだ。ユング心理学でいえば、グレートマザーの復権であ…
物質としての肉体を認識するのは心である。したがって、そこには肉体と心というふたつの世界がある。哲学的にいえば、物質界と精神界である。 もし心というものがなければ、存在するのは物質界のみである。物質界は何の意味も持たない無…
ちょっと時期を逸した感があるが、ハロウインについて書いてみる。 日本人の多くがハロウインに違和感をもつのはなぜか。 結論からいえば、重力が強すぎるからである。 そもそも日本の幽霊や妖怪からは重力というものを感じない。日本…