ガングロギャル、カーリー女神、黒聖母

一時期大流行した渋谷のガングロギャル。あれはどうみてもヒンズー教の女神カーリーだ。同時にキリスト教の黒聖母をも彷彿とさせる。










ここにもグレートマザーの影があるように思える。

そういえば、ガングロギャルが登場したのは1990年代だ。ちょうどバブルの絶頂期にあたる。

黒聖母信仰が爆発的に広まったヨーロッパ中世は、意外にも経済的に活況を呈した時期だったという。

たしかに大聖堂などの巨大建築が雨後のタケノコのように作られたのは中世だった。なるほど・・。

それについこないだの1980年代にも、ヨーロッパでは再び黒聖母がブームになっていたらしい。

80年代といえばアメリカで金持ち礼賛主義ともいえるヤッピーが出現するなど、世界が経済的活況を見せ始めた時期である。

グレートマザーは豊穣のシンボルである。したがってバブル期や経済的な活況期に出現するのは不思議ではない。

しかし、果たしてそれだけなのだろうか?

黒い鬼神カーリー、黒聖母、そしてガングロギャル、そこに共通するものは何なのか? そして彼女たちはいったい何を顕現させようとしているのだろうか?

「闇の聖母の時代が近づいている。三度目の千年紀(2001年以降)は彼女の時代であり、すべての女性が解き放たれて自由になるであろう。全人類が黒聖母に出会い、崇拝し、受け入れ、そして思い出すだろう。闇の聖母が統合と平等と平和のシンボルであり、世界がバランスを取り戻すために必要な存在であることを」(1994年、カメルーンのイファ教会会議が古くからの予言組織から受けたとされるメッセージ)『マネー』(ベルナルド・リエター)

渋谷のガングロギャルに共鳴する白人女性の存在を知った時、「なんでまた??」と疑問に思ったものだが、仮に渋谷のガングロギャルと白人女性をつなぐのが黒聖母、あるいはグレートマザーのシンボルなのだとすれば、ある意味、なるほどと納得できるような気がしてきた・・。