ビットコインだけではない、社会を変える自律分散型通貨システム
現代の多くの社会問題の根底には、利子付き貨幣制度が横たわっています。利子は社会に経済成長を強制します。なぜなら経済のパイが増えなければ利子を返済することはできないからです。こうして社会は、終わることのない物欲の拡大と貨幣をめぐる不断の競争、そして地球を食いつぶすまで終わらない資源の蕩尽を運命づけられたのです。
この永遠のアリ地獄から脱出する道はあるのでしょうか? おそらくそのヒントとなるのは、シルビオ・ゲゼルの減価貨幣論でしょう。そしてそのアイディアをベースに誕生したのが、WATシステムという日本独自の地域通貨です。このWATシステムは、既存の中央集権型貨幣システムとは対極にある自律分散型システムというまったく新しい考え方に基づく通貨です。
ちなみにいま話題のビットコインもこのWATシステムと同じ自律分散型通貨のひとつです。
以下、WATシステム様より転載させていただきました。
WATGUIDE ワットガイド
ワットは地域通貨のひとつです。
ゲゼル研究会主宰の森野栄一さんが中心となって設計され、ワット友の会員によりいろいろなタイプのワット券が生まれています。(いろいろなワット券)
地域通貨の取組のなかでは、経済を難しく学ぶのはほとんど必要ありません。固定観念を、ちょっと待てよ!と考えなおす、生活次元の感覚のほうが大切なのです。お金を使っているときには、お金について考えることもなく、それが使えるものだと思って使ってますね。紙幣なり、何なりに信頼が乗っかっているわけです。
私たちは貸したり借りたりする関係をもっています。そのときお互いに信頼をおいているわけです。ワットシステムは貸し借りの関係をよりわかりやすく、スムーズにするものなのです。
もうちょっと詳しく
ワットは、個人が約束手形のような借用書を先に出す事で、他の人の価値(サービスや物)を流通させるものです。決済は同様に、自分が価値を提供した時に相手が振り出した借用書の額面で清算する、私紙幣のようなものですね。持ち株がないのに売り注文をだせるのと似てますね。
ということはどういうこと?
ワット会員が100人いれば100行の中央銀行があるようなものなんです。ワット券を発券もしくは支払いの手段として受け入れれば、ワット会員となります。
商品の対価として商品提供者宛のワット券(ワット建て借用書)を発券する。
この券は商品と入れ替わって、商品提供者はその券を受け取ります。
受け取った人はその券を受け取ることをみとめた会員の提供する商品屋サービスの購入の支払い手段として使います。
このときに裏に使用者と使用先を記入して使います。
この繰り返しで、この借用書は回り回っていつか、最初の発券者に戻ってきます。
そのとき発券した当人がこれを消却します。ぐるっとサイクルするわけです。
それで1枚のワット券のサイクルは一回転で終わります。
短いサイクルのワット券もあれば、長いサイクルのワット券も出現するでしょう。
決済の期限はどうするのでしょうか?
多角間の清算なんで、期日はありません。振出人に戻ってきたら清算が完了です。
紙券型ですが、本質は交換リングです。
もう少し詳しく知りたい場合は?
ワットスクールへどうぞ。 ワットスクールへ お問い合わせは ワットシステム へ。
WATシステム
http://www.watsystems.net/
ゲゼル研究会
http://grsj.org/