貧困は自己責任か?

かつて貧困は個人の努力ではどうしようもない運命とみなされた。しかし今は自己責任を怠ったがゆえの悪徳とみなされている。

そうした考え方の裏にあるのは、科学技術の発展に伴って生じた、世界も運命も意のままに変えられるという現代人の傲慢さだ。

もちろん貧困は克服できる。しかしそれは個人の努力だけでできるものではない。

貧困を自己責任であるとして非難する人たちに欠けているのは経済学におけるマクロとミクロの視点だ。それがないため非難の対象が的外れになってしまうのだ。非難されるべきなのはミクロな世界でしか生きられない個人ではなくマクロに責任をもつ政府の方である。

 

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