ベーシックインカムと天命

人にはそれぞれ天命というものがある。そして天命こそが人の踏み行うべき道である。しかるに現在、その天命に従って生きる上で最大の障壁となっているのが賃労働だ。もちろん賃労働がそのまま天命となっている人が存在しないわけではない。

しかし、それは一部の恵まれた人だけだ。全体からみれば、きわめて少数である。大多数は金持ちの贅沢と歪んだ欲望に奉仕するだけの、意に添わない賃労働に人生のエネルギーと時間のほとんどを吸い取られ、本来の自分の人生を生きることができないでいる。すなわち多くの人は天命に従いたくともできない状態に置かれているのだ。

その賃労働のくびきから解放し、誰もが天命を踏み行うことができるようにするのがベーシックインカムである。ベーシックインカムのある社会は誰もが自らが持って生まれた天命を全うできる社会でもあるのだ。