人の心をこれほど引きつける金。その魅力の源は?
「金塊を生み出す微生物」が見つかる
http://www.sankei.com/wired/news/170526/wir1705260001-n1.html
鉱石に含まれた金を溶かし出して濃縮することで、金塊を生み出す可能性のある微生物が見つかったという。
中世の錬金術師のごとく卑金属を金に変えるものではなさそうだが、応用次第では金の産出量を飛躍的に増大することにつながりそうだ。
それにしても仮に金が大量生産できるようになったらこの世の中、とくに貨幣経済はどうなるのだろうか? 私たちが今現在身の回りにみるプラスティックのように、金が別に珍しくもなく、貴重でもなんでもない、ありふれた存在となった場合、どうなるのだろうか?
そういえば、かつて日本は黄金の国ジパングと呼ばれていた。もちろんそれほど大量に採れたわけではないだろうが、仮にかつての日本の国土が、そこにある石ころがみな金塊であったなら、そこでは「何」を本位とした貨幣が生まれたのだろうか?
当然、金ではないだろう。しかしいざ金以外のものは何かと考えるとハタとつまってしまう。
もしかしたら、人類が金を価値あるものとみなすのは、それが珍しいからとか希少だからというのではなく、なにかもっと別の理由があるのではないだろうか?
先日、脳に関連した記事をアップしたが、もしかしたら金もまた人類の脳となんらかの関係があるのではなかろうか? つまり脳の中には金を価値あるものとみなすなんらかの認識構造があり、それが金を価値あるものと認識するように人類に強要している、とか。
あるいはもっと端的に人類のゲノムの中に、金に反応する遺伝子があって、それが刺激されることによって、「これは貴重なものである」という認識が生まれるのだろうか?
そういえば、カレーは食べる黄金だよなあ、とは以前から思っていたが、これも何か関係があるのだろうか?
いやいや、なんだか支離滅裂な文章になってしまったが、いずれにせよたとえ金自体がどれほど希少であっても、金をめぐる謎だけは尽きることがなさそうだ。