市場経済の限界と贈与経済の復活
失業率とインフレ率はトレードオフの関係にある。
すなわち経済の安定を目指すなら完全雇用は永遠に無理だということだ。
なのになぜいつまで完全雇用にこだわるのか? 雇用による分配にしがみつくのか?
市場経済以外の経済領域が存在しない社会であれば他に選択肢がない以上諦めるしかないが、現実はそうではない。
世界には市場経済以外の経済領域(たとえば贈与経済)がまだまだ多く残されている。実際、市場経済の失敗を尻拭いし、悪影響を吸収してくれているのはそうした他の「見えざる」経済領域だ。
なぜそれらの存在をきちんと認め、有効活用しようとしないのか?