自分で生産できないモノで払えと? 物納を認めない国と銀行の恐喝システム

税金を徴収する際、国や自治体はなぜお金しか受け入れないのか?

現物や労力での納税はなぜ受け入れないのか?

われわれは米などの農作物なら自分で作ることができる。漁をして魚を捕ることもできる。手に職があれば何らかの道具を作ることもできる。

しかし、我々にはお金を作ることはできない。お金を作れるのは唯一銀行だけだ。我々一般庶民にはお金を作ることは許されていない。

作ることができないものを寄越せというのはおかしな話ではないか?

われわれはそれをいったいどこから持ってくればよいのだ?

市場での交換か?

しかしその市場自体に十分な量のお金がないではないか? 少なくとも実体経済の市場には現在、それが必要とするだけのお金が不足しているではないか?
ないものを払えというのはどういうことなのか?

恐喝か? それともたんに状況を理解していないのか?

国の役割は何だ?

全体の状況を把握し、何か過不足があれば対処するのがその役目であろう。

ならばお金が足りないのなら供給するのが国の役目のはずだ。

しかるにそれもせず、ないものを払えと国民にだけ強要するというのはどういうことだ?

必ず払えない人が出てくるのをわかっていながら、なおもそうするのはどうしてだ?

国民に納税という義務を課すのであれば、国はまず自らの義務を果たしてからそうすべきであろう。