人の命と才能は家庭や地域などの贈与経済圏で育まれる

人の命と才能は家庭や地域などの贈与経済圏で育まれる。 つまり贈与経済圏こそが社会の生命力と活力の源なのだ。 しかし市場経済はその贈与経済圏を圧迫し、侵食する。 そして贈与経済圏が干上がってしまえば社会の機能も干上がってし…

市場交換から贈与交換へーーベーシックインカムがもたらす社会の大きな変化

ベーシックインカムは社会の駆動原理を(金を介した)市場交換から贈与交換へと書き換える。 要するに奪い合い競争から与え合い競争への転換である。 そこでの社会的評価はみなが価値あるとみなすものをどれだけ社会に還元できるかによ…

ダグラス理論のアイディアメモ 「利子+利益」分はたしかに不足する

ダグラスのA+B理論(購買力不足理論)のアイディアメモです。 説明からはBの内訳がいまいちわかりにくいんだけど、少なくとも利子+利益の部分はたしかに不足するよなあ。 もっとも利益は完全均衡状態ではゼロだろうけど。でも貨幣…

儀礼的消費としてのベーシックインカムという考え方

需要は儀礼消費によっても生まれる。たとえば冠婚葬祭などに関連した消費だ。これは、それを支える労働も含めて近代合理主義の観点からするときわめて「非生産的かつ無駄」なものである。 しかし実のところ、この社会の経済はそうした一…

貧困者には金の稼ぎ方を教える前に金を与えよ

ひと昔前、貧しい人へは金を直接与えるのではなく金の稼ぎ方を教えるのがよいとされた。 金を与えるとすぐ使ってしまい、「おかわり」を要求されるだけで生活改善につながらないというのが理由だ。 たしかにそれは経済学的には正しい方…

儀式的消費(労働)としてのベーシックインカム

働かない人にも金を配るBIにそれほど抵抗があるならそれを儀式消費の一種とみなしたらどうか?  儀式消費とは会食に出席するなどの「非生産的な消費(同時に労働でもある)」のことである。 なんならBIの対価として受給者には九字…