竹林の一愚ツイッター全集 ベーシックインカム編その1

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●ベーシックインカムが導入されればカネがますますモノをいう社会になる? 逆だろ。カネが行き渡ればカネの権力は縮小し、カネで動かない人が増えるだろう。

●権力というのは結局のところ金なのだ。選挙権という形で政治的な権力が国民の間に分散化されても現実に権力の一極集中を止めることができなかったのはそれが片手落ちで、経済的な権力が分散化されていなかったからだ。ベーシックインカムはまさにその分散化された経済的権力なのだ。

●ベーシックインカム反対派からは歴史における自虐史観論者と同じような臭いがする。学校で教えられたことにはけして疑問をさしはさまない優等生的発想というか‥。これは歴史学におけるのと同様、経済学においてもエスタブリッシュメントによる洗脳教育が功を奏したということなのだろう。

●ベーシックインカムは多かれ少なかれ既存の社会制度への挑戦なわけだが、その既存の社会制度のあれこれを盾に「だから実現不可能」という結論をひねり出す反対派の屁理屈を見聞きする度、「この人、頭大丈夫か?」と思うのは自分だけじゃないと思う。

●ベーシックインカムは格差を拡大させるからだめだという理屈がようわからん。BIは格差解消を目的としたものではないし、ある程度の格差は資本主義が機能する上では必要なものだし‥。そもそも資本主義は放っておいたら格差が拡大するわけで、今現在すでに許容限度を超えて格差が拡大している現実は無視なのかな?

●ベーシックインカムが格差を拡大させる? エンパワーされた多くの人が起業することで格差はむしろ是正されるのでは? それでも是正されないとしたら、それはBIのせいではなく資本主義自体のせいであろう。少なくともGAFAの寡占はBIによって生じたものではないはずだ。

●ベーシックインカムで生活が保障されたら人はどちらを選ぶだろうか?
(1)BI分を投機に注ぎ込み、さらなる貯蓄に励む
(2)好きなことをしたり、起業したりする
何億円もの貯蓄がないと将来が不安でしようがない心配性の人は(1)だろうけど、普通の人は(2)だと思うけどなあ‥。

●投機にはまるのは
1、ギャンブル好きだから
2、金持ちであることがステイタスになるから
のどちらかだろう。
しかしBI導入後の社会では少々の金を持っていたところでステイタスにはならないだろうし、投機にいたっては今の競馬競輪と同様、いささかカッコ悪いものとなるだろう。

●知的財産がご先祖様の遺産であり、国民(人類)の共有財産である以上、それを利用した成果物の分け前を受け取る権利が全ての国民にあるのは明白だ。それを制度として具体化させようというのがUBIである。その意味でUBIに反対するのは一部の特権者による公共財産の私物化を擁護する行為といえる。

●BIに反対する人は年金についてはどう思っているのだろうか? 年金についてもそうしようと思えばいくらでもケチをつけられると思うのだが‥。たとえば「(貯蓄だから問題なしのはずなのに)なぜ維持不可能なのか? 強制貯蓄は消費と経済成長にブレーキをかけないのか?」等々、いくらでも挙げられる。

●BI反対論者の真似をして現状の制度にケチをつけてみた。

働きもしないでお金をもらうのはケシカランから高齢者への年金は廃止すべきである。

やたら長い教育期間は無駄だから大学進学率は30%以下になるよう規制すべきである。

子供は穀潰しだから6歳になったら奉公に出すべきだ。

●貧困者の存在を認識する→ミラーニューロンが反応し「ああはなりたくない」と恐怖が沸き起こる→生活防衛のためカネを溜め込む→有効需要が低下する→供給が先細る→経済が萎縮する→貧困者が増加する→以下繰り返し

BIはこの悪循環を逆回転させる

●BIに反対、もしくは懐疑的という意見表明はよく見かけるが、そういう人がBIに代わる現状の問題に対する実効的な解決策を提示している例はなぜか一度もみたことがない。一度もだ。たんに現状に満足しているか、知識がない、もしくは偏っているためシステム全体の危機が目に入らないのだろう。

●高付加価値なモノやサービスは自由な発想からしか生まれない。したがって、BIをやるからあとは好きにしろ、というのが社会全体としての経済を底上げする上でも一番賢いやりかただと思うけどな。このポスト情報化社会でやる気のない奴隷を無理やり働かせて一体どれだけの付加価値が生まれるんだ?

●「ベーシックインカムは麻薬だ」という主張はそれがあると人は労働しなくなるという意味なのだろう。逆だ。ベーシックインカムがあってはじめて人は真の生産活動(労働といってもよい)を始められるのだ。もちろん奴隷労働は誰もしなくなるだろうが。

●ベーシックインカムが中毒になる? それがどうした? それを言うなら文明はどうなんだ? 我々はすでに文明中毒患者である。いまさら便利で快適な生活を捨てて原始的な生活に戻れるとでも!? またなぜ戻る必要があるんだ?大災害などでインフラが破壊された時、サバイバルできるかって? それを言うなら仕事が頭脳労働ばかりになり、また金も時間もないためDIYを学ぶ余裕すらなくなった今の方が脆弱だろう。一方、BI導入後はアウトドアやDIYに凝る人が大勢出てくるだろうから意外に強靭な社会になるはずだ。

●奪い合いの制度だから人は奪い合うのだ。与え合いの制度になれば人は与え合うようになる。ましてや人はもともと本能的に与えることに喜びを見出すよう作られているのだから。与えることから始まるベーシックインカムは人間にとってより自然な制度である。

●マーケティング理論が戦争のアナロジーで組み立てられていることは今の経済が奪い合いの仕組みであることを示している。BI導入後の社会は与え合いの仕組みであり、そこでのマーケティングは戦争ではなく生態学のアナロジーによって組み立て直されるだろう。

●カネをただで配ると人は堕落する、という主張は、かつて清朝皇帝が中華文明によって堕落しないよう、また狩猟民族としての矜持を忘れないよう伝統的な住居であるゲルでの生活を定期的に体験したという話を思い出させる。要はいろいろ的外れであるということである。

●奪い合うゲームから与え合うゲームへーー。収奪競争から贈与競争へーー。ベーシックインカムはそうした文明史的転換を促す強力な触媒となるはずだ。そうして贈与原理によって駆動される社会となった暁にはたとえベーシックインカムが廃止されたとしても困窮する人はいなくなるだろう。

●反政府的な人物がBI支給を止められる危険があるというが、BI支給を止められても働けば生きていける以上、それは問題にはならないだろう。むしろ消費が旺盛で労働者が希少なBI社会の方が商売はやりやすくなるから才覚のある人なら逆に大儲けできるかもしれない。

●ふと思ったんだけどベーシックインカムがあると働かなくなる〜、と言う人達は小中高大、そして就職と生まれてこのかた一日の空白もなくなんらかの組織に所属し続けてきた人たちなのではなかろうか? 常に組織からの圧力によって指示されるばかりで真の内的な創造力を感じたことのない人達ということだ。

●ベーシックインカムと一時的な給付金は似て非なるものだ。後者は投機を刺激する効果がある(臨時収入が入ったから株に投資しよう!)のに対して、前者は消費を促す(毎月安定的に入ってくるのだから使っちゃおう!)効果がある。将来不安が軽減されればリスクの高い投機に手を出す人は少なくなるだろう。

●国民に教育がなければ産業は興らない。お金がなければ産業は回らない。無償の義務教育には同意できるのに無償のベーシックインカムにはなぜ同意できないのか?

●無償の義務教育を強制してまで国は国民を無理やり労働者に仕立てようとするのに消費者に仕立てようとしないのは片手落ちだろう。BIを強制して国民を無理やり消費者に仕立ててくれよ。喜んで従うぞ。

●生産力の源泉が科学技術である以上、そして科学的知識が失われない限り、原則として生産力が低下することはありえない。その上ほとんどの労働がAIに置き換わる将来、人間の勤怠はもはや生産力を左右する要因ではなくなる。つまりベーシックインカム導入の結果、多くの人が怠け者になっても問題はないのである。

●「俺は共産主義者じゃないから働かざる者食うべからずに賛成だ」←それ立派な共産主義者の考え方なんですけど‥。ベーシックインカムはいまだ誤解されている。

●ベーシックインカムなど不要だというのは自然災害に対してなんの備えもしなくてよいと言っているに等しい。そこにあるのは、人はその都度、工夫して災害を乗り越えるべきだし、そうした努力をせず人為的な安全装置に頼ってしまったら人間は退化してしまうという謎の理屈だ。だったら原始時代に戻ればよかろうに。

●下手なデモや政治運動などより「堂々と生活保護を申請しよう」運動でもやった方がベーシックインカム実現の近道かもしれない。

●全員に職を与えるには二つの方向がある。昔ながらの人力生産に帰るのがひとつ。もうひとつは損益分岐点を低下させるという方向だ。損益分岐点が下がればこれまで利益の出なかった分野でも起業が可能になる。人件費を下げるベーシックインカムは新規ビジネスのカンブリア爆発を生み出すことになるだろう。

●「働かざる者食うべからず」と言ってベーシックインカムに反対する保守層の多くは自分が資本主義者であり、資本主義的な考え方に基づいてそう主張していると思い込んでいる。しかし実のところその考え方は労働を至上価値とする共産主義に淵源を持つものである。現代は左右が奇妙なねじれ現象を起こしている。

●UBI(ユニバーサルベーシックインカム)があれば、ヒトラーも画家のままだっただろうーー
ダグラスの社会信用論がナチスとともに闇に葬られた歴史が明るみに出ない限り、UBIの実現は夢のまた夢だろう。

●社会資源の有効活用という点で現状の雇用労働は十分に機能しているとは到底言い難い。しかしベーシックインカムなら少なくとも現状以上に機能するだろう。生活のための労働に制約されなくなった人々の中からは多くのアーチスト、学者、発明家、社会起業家が生まれ、社会はさらに格段の進歩を遂げることだろう。

●ベーシックインカムによるデメリットとして「富裕層の海外流出」が挙げられているが、富裕層がいなくなっても別に我々は困らない。金が足りないなら国がいくらでも刷れるのだから。そもそも富を生み出すのは富裕層ではなく企業家であることを忘れてはならない。

●ベーシックインカムによるデメリットとして「労働意欲の低下」が挙げられているが、ならばBIがないと労働意欲が高まるのか? いや違う。高まるのはサボったら飢え死にするという危機感だけである。そんなものは生産性とは無縁だし、そもそもその仕事がブラックなだけだ。

●理系だけどそれなりの知識人であるはずの知人からベーシックインカムについてこう言われた。「働かない人が増えたら経済が回らないのでは?」。やっぱ部外者はこのレベルなんだなあ、と痛感した。働かない金利生活者が危機的なまでに増え続けている現在の仕組みはやはり見えていないようだ。

●著作権がいい例なのだが、自分の労働に対する排他的権利を強く主張するのはどちらかといえば左派に多いように思う。自らの労働に対する誇りが強すぎるのか、彼らにはその果実を他人と分け合うという気持ちはさらさらないように見える。ベーシックインカムに反対する人がむしろ左派の方に多いのはそのせいだろうか。

●かつて労働者が団結して資本側から様々な権利を勝ち取ってきたように、これからは生活者が団結してベーシックインカムという当然の権利を勝ち取るべきだ。我々生活者に十分な消費力がなければ資本も利益を上げることができないのだから、資本側も最後には折れざるをえないだろう。

●これから、とりわけユニバーサルベーシックインカム導入後のビジネスは利益の永続的追求ではなく課題解決を目的としたものになるだろう。したがって課題が解決されれば組織はそこで解散である。問題を意図的に作り出し、それを解決するふりをしながら利益を確保する惨事炎上型ビジネスモデルはもはや通用しなくなるだろう。

●起業家の立場からいうと、ベーシックインカムのメリットのひとつは、本当はやる気がないのにやる気のあるふりをしたり、いかにもできるふりをする従業員と無駄なやりとりをしなくてすむことにある。

●いいこと考えたぞ。ベーシックインカムをダイバーシティや差別問題にすり替えるんだ!貧乏人の存在を認めろ! 貧乏人を差別するな!といえばいい。今のご時世、ダイバーシティと反差別という錦の御旗には誰も逆らえないからな(棒)

●ケルトン女史のいうJGP? 今の最大の問題は市中に金がないこと。金さえあれば仕事は増えるし、金は仕事を通して最終的に意欲のある人のところに移転する。金というのはそういうもの。何もそんな小難しいことをしなくてもベーシックインカムで一挙解決。

●働き者は猛烈サラリーマンになるか、企業家になる。怠け者の労働者に対して、前者は「お前らの食い扶持は俺が稼いでいるんだ」と冷ややかに見ているし、後者は余裕がなくなれば容赦なく切り捨てるだろう。つまり働き者にはベーシックインカムに反対する理由がないのだ。なのに怠け者がベーシックインカムに反対している不思議。

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