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伝統社会を破壊する貨幣経済の「侵略」

   

最初に甘言とピカピカの銀貨を持って、
後ろに銃と死を携えて。
彼らは私から畑を、家畜を奪いとった。
私が信仰していた神聖なる寺院を略奪し、破壊し、火を放った。
彼らは虫けら同然に惨殺した。
私の友を、親類を、ラマ僧を、そして私が心から愛していた人々を‥

(『チベットに舞う日本刀ーモンゴル騎兵の現代史』楊海英 231P)

これは1956年以降、中国軍によるチベット侵攻の際、現地チベット人の間で流行ったとされる俗謡である。しかしここで興味深いのは、ここに描かれた情景が伝統的な共同体に貨幣経済が浸透してきた時の状況そのままであることだ。

ここには貨幣経済の始まりが軍隊の侵入と権力による税金徴収にあることがシンボリックに示されている。

→納税の義務の裏に隠されたカラクリ

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