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移民問題と八紘一宇

   

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ヨーロッパへ大挙して押し掛けた難民をきっかけに、移民をめぐる議論が世界中でヒートアップしている。聞くところによればイスラム難民らが引き起こすさまざまなトラブルへの反発から、ヨーロッパでは極端な自民族優先を掲げたヒトラー流のナチズムに回帰する流れも出てきているらしい。

しかし、いま発生している移民はテクノロジーの進歩を背景にした自由意思による人口移動という側面ももっている。これは人類史における不可逆的な変化ともいえる。その後戻りのできない潮流に対して、単純な戦前回帰という方策が果たして真に有効な解決策となりうるのだろうか?

まず問題を整理してみよう。移民問題の本質とは何か? それは多様性(ダイバーシティ)のジレンマであると私は考える。

多様性を尊重することは重要だ。これについては狂信的な排他的民族主義者でもないかぎり賛同してもらえることだろう。

世界にはさまざまな民族がいる。それが現実だ。しかしその現実を嫌がり、他の民族はすべて抹殺してしまえ、そして自分の民族だけが地球を支配すべきだというのではあまりに身勝手というべきだろう。

戦前はしかしそうした排他的な考えが主流だった。そしてそれによって様々な問題が持ち上がった。

戦後のヨーロッパが移民を受け入れるようになったのはそうした過去への反省と、それと入れ替わりに叫ばれはじめた多様性の尊重という理念からだった。そこにあるのは多様性がある方がいろんな意味で豊かだという考え方である。

ところが、移民を受け入れた結果、どうなったか?

受け入れた側のヨーロッパ文化が移民、とくにイスラム移民の文化によって消滅の危機に陥ってしまったのである。ヨーロッパ文化とイスラム文化が並立することによってさらに豊かな花を咲かせるのではなく、イスラムという雑草が土着のヨーロッパの花々を駆逐してしまったのだ。

これはもはや多様性の開花などというものではない。むしろ多様性の消滅だ。

ここにあるのは多様性を尊重した結果、逆に多様性が失われてしまうというジレンマである。

このジレンマをどう解決すればよいのだろうか?

正直なところ、この問題に対しては私もまだきちんと整理ができていない。だが、直感的にはその解決は日本の八紘一宇という考え方にあるように思う。

八紘一宇というのは、「全ての民族があたかも一軒の家に住むように仲良く暮らす」という意味である。これだけみると、たんにお花畑な移民賛成思想のように思えるかもしれない。しかし、そう早合点しないでいただきたい。ここには続きがある。

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この八紘一宇のベースにあるのは、日本神道だ。なかでも重要なのが、産土神という考え方である。産土神は土着の神であり、別の視点からみれば土地の個性ともいえる。各地の産土神の個性を尊重しながら全体としてゆるくまとまっていくというのが日本神道のイメージだ。八百万の神による合議政体、あるいは古代的民主主義ともいえるだろう。すなわち多様性を尊重しながら、なおかつ全体としての調和を図るというありかただ。

一方、もうひとつの解決策として復活の兆しを見せているのがナチズムだ。しかしナチズムはもともと西欧生まれということもあり、根底には一神教的独善性があるように思う。その独善性がそもそも多様性を拒否するため、そこにはふたつの道しか残らない。すなわち国境を閉鎖し自らの純血を守るか、相手を征服し民族浄化をはかるかのふたつにひとつである。西欧の歴史が血で血を洗う歴史だったのは、とくにその後者によるものだったといえよう。

こうして比べると日本の八紘一宇と西欧の国家社会主義との間には、大きな違いのあることがわかるだろう。そしてこれからの世界にふさわしいのがどちらの考え方なのかも‥。

とはいえ、産土神がもつ文化的防衛力も大挙して流入してくる大規模な移民の前にはもちろんひとたまりもない。移民のパワーが土地のパワーを凌駕してしまうからだ。そのことを象徴するのが、血は水よりも濃いという格言である。そのことには十分注意すべきだろう。

したがって八紘一宇的な政策のもとにおいても移民の受け入れには十分慎重であるべきだ。その数は土地の文化がその独自性を守れる限度内にとどめなければならない。血と水の例にあてはめていえば、水の浄化力が常に血の拡散力を上回るレベルにとどめておく必要がある。

現実的には、自然な結婚以外、政治的難民も含め基本的には受け入れないという立場であるべきだろう。しかしその基本的な立場さえ守れば、その他細かいことはみな自由でオープンであってかまわない。そうすればその土地は多様性による豊かさを享受しつつ、なおかつその個性を失うこともないだろう。

最後に理想をいえば、この日本的統治原理である八紘一宇は、日本だけにとどめずできれば世界全体に広げるべきである。行き詰まったこの世界をリセットし、新しく生まれ変わらせることができるのはみたところ、この八紘一宇という理念以外に考えられないからだ。世界の辺境にあって2000年以上にわたり雌伏を続けた後、奇跡的ともいえるタイミングで世界史の表舞台に躍り出た日本。この日本という国にもしなんらかの歴史的使命のようなものがあるとしたなら、それはまさにこの地球規模での八紘一宇の実現にあるのではないか、と私は考えている。

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