金持ちの困り事は有効需要である。そのためそれがいかに些細なものであっても解決策を提供する人は引きも切らない。 一方、貧乏人の困り事はただの需要でしかない。そのためたとえそれが生死に関わる重大なものであっても解決策を提供す…
マーク・ザッカーバーグやイーロン・マスクなどの成功した企業家はすでに一生遊んで暮らせるほどの財産を持っているのになぜなおも働くのだろうか? これは私が日頃から言っている「※ゴルゴ13問題」というやつだが、そこにあるのは…
市場経済は贈与経済の上にしか成り立たない。 太陽が無償で熱と光を提供しなければ生命は存在できないし、親が無償で面倒を見なければ子供は労働者にも企業家にもなれない。 新自由主義の名の下に不可侵の贈与経済領域を侵食しはじめた…
投機は共食い。配当は共食。 共食いは敵対しながら互いを捕食すること。共食は歓談しながら食事を共にすること。 似ているようで180度違う。 ベーシックインカムの原理は前者でなく後者。
GDP計算における民間部門は通常、家計と企業のふたつの経済主体に分けられるが、本来ならもうひとつ、共同体とでも呼ばれるものをそこに付け加えるべきではないのか? 共同体は生産活動に不可欠な無形のインフラ財(文化・道徳・教…
マネーが稀少なのは商品が稀少だからだ。商品が稀少なのは社会の生産力が低いからだ。 社会の生産力が爆発的に高まった現在、そしてこれからは商品は稀少ではなくなる。 商品の希少性の低下はマネーの希少性を低下させる。マネーの歴史…
商品が稀少でなくなれば、生産は稀少な貨幣を得るという利益動機によってはもはや駆動されなくなるだろう。おそらくそれは自己実現動機、もしくは贈与動機に取って代わられるはずだ。