これまで商取引は、共同体の外部とのみ行われるのが普通だった。共同体内部では行われない。それは家族内で商取引が行われないのと同じだ。 仮に家族内でそれが行われるようになったら家族は崩壊する。同様に共同体内部で商取引が行われ…
昔は「俺が獲ってきたものだ。食ってくれ」というやり方が当たり前だった。もちろん、その裏には「俺の方が能力があるのだ」という暗黙のマウンティングがあったわけだが‥。 そして、そうした贈り物に対して拒否したり、または等価交換…
生存をひとつのところに依存するから奴隷になるのだ。仮に賃金低下が起こってもベーシックインカムと給料の二本立てで生活できるなら、国の奴隷にも会社の奴隷にもならずに済む。 ベーシックインカムが国による国民の奴隷化をもたらす、…
リソースの限界以外、生産力に本来上限はない。しかし貨幣経済においては貨幣量が生産力の上限となる。なぜなら需要がなければ生産しても売れないからだ。 すなわち我々はお金の金額分しか生産できないのだ。したがってお金ベースで考え…
働くこととお金は本来、何の関係もない。人が働くか働かないかの鍵を握るのは「社会的物語」である。 人がお金で動機づけられるように見えるのは、今の社会的物語の中核にあるのがお金だからにすぎない。 お金が社会的物語の一部でなく…
資本はあらゆるものを生み出すが、人間という労働力商品だけは生み出すことができない。 しかし国家にはそれができる。資本の委託を受けた国家の役割とは、労働力商品を生産し、管理することにある。 すなわち国民というのは労働力商品…
働きたくないというのは、奴隷労働はしたくないという正常な人間なら当然抱く至極真っ当な心情である。 生存を人質にされた状態で好きでもないことを安い賃金で無理やりやらされることは構造上の強要であり、事実上の奴隷労働なのだから…